『スイム』 アーノルドシュワルツェネッガー 
2006年6月25日(日) 駅前劇場

  

 掘り出し物の一品。内容は、ヤクザに買われ、囲われている女達のタコ部屋の話。登場人物は皆なかなかに魅力的で、一様に壊れかけたキャラクター。この芝居のコピーにもあるように、「溺れる関係、泳がされる関係」から醸成される空気感は、どんよりと重く、その中で織りなす人物のからみは、あくまでもコミカル。以上の成果は何といっても台詞のディテールによるところが大きいと感じる。
 自然と作為の配合のバランスが絶妙。やはり古今東西、劇なるものは虚と実の皮膜。作者の力量ワンダフル。役者も良く、言葉と演出にうまく、その肉体を調和させている。拍手。
大殺戮大会の結末はクエンティン・タランティーノの映画のラストを観る様な妙なカタルシスもあり満足。
作・演出の武沢宏さんに今後も注目したい。


   

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