『山猫理髪店』<劇団民藝>

 あの人の生の演技を観てみたいから、この舞台に行こう〜というのは余りないです。
 そんな中で大滝秀治氏の芝居は、生で観たかった。

 果たして、オモシロかった。うなった。嬉しくなった。別役実の創造した役を、三木のり平氏の最後の役を、実に軽やかに、ひょうきんに、かわいく、悲しく、ノビノビと、大滝節をきかせてそこに存在していた。
 
 この人の沈黙は、何と濃密な空間をつくり出せるのだろう。

 作者の別役氏には申し訳ないけれども、この舞台のメッセージ性よりも何よりも大滝氏の存在が圧倒的に光る「山猫理髪店」でした。

2005年6月30日観劇

<劇団民藝『山猫理髪店』>
公演日時:2005年6月16日〜6月30日 紀伊國屋サザンシアター新宿南口 にて
作 :別役実
演出:山下悟


 

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